□R.F.A.(rear foot alignment)測定・評価

 

 

 

 

 
 後足部アライメントは踵骨傾斜角度と脛腓内反角度を合算した形で示します。データによると,傾斜角度は日本人では平均で8°外反し,脛腓内反は2°内反しています。つまり,真っ直ぐ立っているようにみえても,相当な傾きがあることになります。体の土台部分がこのような傾きを持っていることは,ヒトの体を家に例えると,基礎工事がいい加減な欠陥住宅であると行っても過言ではありません。土台の歪みが身体各部に悪影響を及ぼすことは必至です。
*アライメント:alignment,骨配列
*LHA:leg heel alignment,後足部の骨配列
*踵骨傾斜角度:踵骨下面の垂直2等分線と鉛直線のなす角度
*脛腓内反:脛と鉛直線のなす角度

 

□用手療法:mobilization
 足には片足に26個(種子骨も含めると28個)の骨があります。踵の傾きによって骨が本来あるべき位置に存在できないため,負の運動連鎖(*1)(*2)が生じます。この現象が身体各部位に悪影響を及ぼしますので,骨がその本来の位置に戻す手技がmobilizationと呼ばれる手法です。牽引・グラインディング・ローリング等の技法を用います。
(*1) 運動連鎖:一つの運動がきっかけで,各分節にその運動の影響が波及していくこと。
(*2) 負の運動連鎖:本来ある筈のない異常な運動が次々に波及していくこと。運動連鎖不全とも謂います。

 

□re-alignment taping
 mobilizationによって,骨はほぼ本来位置に戻すことが可能ですので,その状態を保つための方策が必要です。伸縮性のテーピングを使用して,足の機能解剖,運動連鎖を考慮して巻き上げます。静的状態(非荷重位)で巻いた後,歩行等,荷重位での動的なアライメントを評価して,更に補正のテーピングを施します。足部の補正のみならず,下腿・大腿の補正も可能です。
(*1) re-alignment:骨配列を中立位(正常)に戻すことを示します。

 

□動的評価:dynamic alignment

mobilizationも,re-alignment tapingも非荷重位で行いますが,静止立位での評価では,測定標準化を図るために,NCSP/RCSP(*2)(*3)を基準化します。歩行等の動的評価をする際も,荷重位となりますのでその際発生する足部の歪みを観察し,更なる補正をします。例えばトゥークリアランス(*4)の問題,足尖離地(*5) の蹴り出しの弱さの問題,足部の過回内が残存している問題等を解決します。トレッドミル上を歩く姿等から評価しますが,歩行角(*6)・歩隔(*7) 等を基準化する必要があります。

(*1) 動的評価:動作時の後足部アライメントの評価

(*2) NCSP:立脚踵骨中立位

(*3) RCSP:立脚踵骨自然位

(*4) トゥークリアランス:歩行時つま先が持ち上がっていること

(*5) 足尖離地:歩行時最後の蹴り出しの瞬間

(*6) 歩行角:つま先の向き

(*7) 歩隔:内果間(両方の内側踝)の距離

 

□foot bed作成

 静的立位アライメント,動的アライメントでも,後足部アライメント中立位は重要な要素となります。即ち,距骨下関節過回内(*2)(*3)を防止することが重要な方策となります。いままで順に提示したprojec1を経て,より中立位に近いfoot alignmentを常に維持できるよう,foot bed(*1)を作成いたします。簡易バージョンですが,お一人お一人に合った完全オーダーメイドです。足病対処法の根幹をなす方策と謂えます。

(*1) foot bed:靴のインソールの裏側に種々のパーツを貼付して,体の土台部分から補正をするギア

(*2) 距骨下関節:踵骨とその上にある距骨がなす関節面

(*3) 過回内:足部が内側に倒れすぎて,土踏まずが押し潰されたような状態になること

 

□足と靴のマネジメント

 足からの健康を考える上で,どのような靴を選択するかは,重要な要素となります。ご自身の足型(ギリシア型・エジプト型・フラット型)によって,選ぶラストが決まります。その他,屈曲溝・捻れ・内外果の位置や高さの問題。ヒールカウンター(踵の高さ,硬さ)・アウトソールの幅の問題・第5中足骨の支持性の問題等。最低限の靴の機能を良く理解した上で,靴選択をしていただく必要があります。更に,靴の履き方,靴ひもの結び方等も,足から健康を考える上で,重要な要素となります。

□足と基本動作のマネジメント

 ヒトが社会生活を営む上で,じっと動かずにいることはあり得ません。基本動作(姿勢・歩行・走行・停止・跳躍・着地・方向転換等)を学ぶことは,足から健康を考える上で重要な要素となります。殊に,少ないエネルギーで効率よく動くため方策を提示すること,足と基本動作をマネジメントすることも足病学の一環です。

□足の体操

 Project1&2により距骨下関節過回内を補正することは出来ますが,普段から足の健康を維持する体操をすることをお勧めします。従前まで推奨されていた「タオルギャザーEx.」は,足の内在筋のEx.です。効果的にアライメント破綻を防止・予防するためには,内在筋とともに足の外来筋をEx.する方策が必要です。その他,PNF,ラダートレーニング等も行います。

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